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若手社員の傾向と対策

2011年10月24日更新

 MIアソシエーツ社では、思考・行動特性診断という個人の思考・行動上の傾向

(いわゆるコンピテンシー)を測定するサービスを行っているそうです。

 それによると、①性格的傾向に近い思考・行動上のクセ

        ②仕事や組織環境によって作り上げられる傾向

 の2つが複合的に影響し合って、思考・行動の発揮度合いは決定されるという

 ことがわかるそうです。


 資質と育成と風土の3つが絡み合うということなんでしょうね。

 この調査で、企業の若手社員に、業種や職種を問わず、最近、よく目にする

 共通パターンについて書かれていましたので、シェアします。


 
 すべてには当てはまらないかもしれませんが、傾向を知って

 どんなふうに接し、育てていけば良いのかを考えるきっかけに

 していただければ幸いです。


 (1)打たれ弱い


  若手の「困難に立ち向かう力」(逆境や困難な課題を前にしても、

  臆することなく、果敢にチャレンジして、克服しようと努力する力)

  という思考・行動特性項目が極端に低い。

  このことは、間違いを恐れ、リクスを避けようとする傾向や、

  厳しいフィードバックや指導から自身を高めていこうとする気概が

  不足している傾向を示している。

  このことは、企業の中での若手の仕事はまだ作業レベルのものが多く、

  間違いを指摘されてそれを直すところから始まっていることも多いので、

  ミスや失敗がないことが仕事のゴールになってしまっている

  実態を表している可能性もある。

  しかし、本来、自分から発案し、企画、推進するタイプの仕事では、

  まず、やってみて失敗する経験からでないと学べないことも多い。

  この間違いを避ける傾向があまりに強く凝り固まってしまうと、

  誰かの指示を受けて動く、作業レベルの仕事の快適さから脱せなくなって

  しまい、上昇志向がなく、リーダーやマネジャーなどの責任ある役割を

  担いたがらない若手になってしまう恐れがある。

  そうならないためにも、少しずつ自分主導の仕事の領域を増やし、

  仕事の中でチャレンジすることの面白さを体験していく必要があるだろう。


 (2)自分で考えることが苦手


  「課題解決力」(目の前の課題に対して、自分の経験を活かしながら、

  原因を把握し、解決に向けてチャレンジしていこうとする力)と

  「機転・機敏」(不測の事態や突発的な問題に直面しても、

  自分が置かれた状況を敏速に察知し、臨機応変に対応する姿勢)

  という項目に課題がある傾向。

  若手の場合、細分化されたタスクの一部を受け持っている感覚で、

  仕事の全体像を見ていないため、目の前の仕事の「課題」に気づいてすら

  いない可能性がある。

  そのため、課題を改善し、克服しようとしないばかりでなく、

  シナリオ以外の状況が発生するとパニックにもなってしまう。

  

  今後、中堅として1つ上のステージでの活躍を期待するためには、

  「自分なりに課題を見つけて、解決する、対応する」、

  これら思考・行動特性を強化することは必須である。

  そのためには、自分の仕事にはどんな意味があるのか、

  会社にどんな貢献をもたらし、顧客にとってどんな価値を提供しているのか、

  問いかけたり、疑問を持ったりしながら、仕事に取り組む習慣を

  身につけねばならない。


 (3)周りにあわせてしまう


 「柔軟性」(接する相手の目線やリズムに合わせ、融通を利かせた対応をする力)

  が突出して高い。

  この傾向は、先の「自ら課題を考え、解決する力」をあわせて持ち合わせて

  いれば、本来、強みとなりうる特徴である。

  しかし、やや危険性かもしれないと感じるのは、自分の軸を持たないまま、

  相手に合わせて表面的に対応を変えるだけの行動が強化されていないか、

  という点である。組織に適応する上では大切な行動ではあるが、

  他領域の思考・行動特性とのバランスを持って発揮される状態を

  目指すことが重要である。

  このように、ある層に共通する特徴を把握することで、

  仕事の任せ方を工夫したり、焦点を絞った教育・育成施策を打ったり、

  採用基準を見直したりすることが可能になるそうです。

  単独の思考・行動特性が低いからと言って、そこに課題があるという

  単純な解釈はできず、複合的に見る必要があるとのことです。

   出典:http://www.mia.co.jp/column/2011/10/11.html (感謝♪)

  昨日、弟が「最近若手が自分の部署に入ってきたんだけど、

  仕事のつながりがわからないんだよね。目の前のそのことしか

  見てない」と言ってましたが、まさに上記があてはまります。

  教育・訓練で積み重ねで養っていくしかないと思います。

  がんばってほしいです♪

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