2011年06月20日更新
労働政策研究・研修機構が雇用労働者の労働時間と意識等について
調査をしました。
仕事特性と個人特性に着目したものです。
それによると、
●部下の労働時間が増えてしまう上司の性質
・残業をすることを前提に仕事の指示をする
・社員間の仕事の平準化を図っていない
・つきあい残業をさせる
でした。
上司が残業を当然と考えている場合ですね。
よく耳にするのは、残業手当が一律だからだらだらと残っているケース。
職場の雰囲気がそうなっていると、抜け出すのが大変です。
また
●仕事に対する意識では
・仕事を頼まれると断れない
・これまで受けてきた人事評価が高い
という管理職も労働時間が長くなるようです。
非管理職では
・出世志向が強い
・上司が退社するまで帰宅しない
・これまで受けてきた人事評価が高い
と労働時間が長くなるとの結果が出ています。
●仕事の性質では
・取引先や顧客の対応が多い
・企画・判断を求められる仕事が多い
・会議や打ち合わせが多い
と労働時間が伸びていくようです。
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●残業を減らす対策として
・ノー残業デー
・退勤時刻の際の終業の呼びかけ、強制消灯
・長時間労働者やその上司への注意、助言
が効果があるとしています。
直接的な働きかけが労働時間を短くするのですね。
トリンプの元社長、吉越浩一郎さんは「残業ゼロの仕事力」の中で
「締め切り(デッドライン)を決める」と書かれています。
「「せっぱ詰まらないとなかなかやる気が出ない」というのは
多くの人が持つ自然な感情です。だからデッドライン付きの仕事を
次々と与えて、常にせっぱ詰まった状態を作ってあげる、そうすれば
スピードは嫌でも上がっていきます。」
これも、実現するための仕組み、仕掛けがあればこそでしょう。
どこに向かっているのかわからない
仕事のゴールが見えない
となると、精神的にも肉体的にもまいってしまうと思います。
・なんのためにこれをしているのか、ポイントはどこか
・自分はどの部分を担当し、どんな影響を及ぼしているのか
・どこまで自分の裁量でできるのか
など、業務目標や各人の役割を明確化することが大切でしょう。
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